和モダンとは? 和風のインテリアで寝室をホテルや旅館みたいなベッドメイキングにする方法

「和モダン」の意味

最近よく耳にする「和モダン」という言葉。

「和」と「モダン」を合成した造語ですが、インテリア業界では、時代の流れやその時の流行によって、時折、このような造語が使われます。

たとえば、「モダン」と「クラシック」を合成した「モダンクラシック」や、「シャビー」と「シック」を合成した「シャビーシック」や、「シンプル」と「モダン」を合成した「シンプルモダン」などなど・・・

一方、ホテルや旅館業界のインテリアは、昔から、家庭向けのインテリアと比較して、さほど時代の流行の影響を受けることは少ない業界といわれ、いわば保守的なインテリアが一般的でした。

たとえば、ファッション業界の様に、毎年の様に、今年の流行は?トレンドは? なんてことはあまり気にせず、むしろ伝統や格式が重んじられるホテル旅館業界ですので、流行を追うことよりも、むしろ永く安定して継続して繁盛していることが業界としても大切な要素です。

ただ、このホテル旅館業界でも、最近、大きな出来事が起きています。
それが、インバウンドです。

これまで、基本的に、日本人のみを対象にして作られてきたホテル旅館業界の施設やインテリアですが、ここ数年で異文化からの宿泊客を迎える機会が増えてきました。外国人観光客をメインターゲットとした施設もあちこちに出てきているくらいです。

この客層の大きな変化は、おのずと、ホテル旅館業界のインテリアにも少なからず影響を及ぼしています。

日本人だけでなく、色々な文化圏からのさまざまなお客様を迎える空間づくりが、おもてなしを重視する日本のホスピタリティ業界で必要な要素のひとつとなってきたのです。

最近、高級旅館のお部屋に、ベッドの客室が増えてきていることは、別のページでも紹介させていただきました。

「和」と「モダン」という、これまでは別物であったインテリアが融合してきました。

別の言い方で言うと、ホテル旅館の業界では、もともと「和」の旅館のインテリアと、もともと「モダン」であるホテルのインテリアが、接近してきているという現象です。

懐古的な大正明治のモダンとはまた異なる、ホテルと旅館という現代の和洋の融合的な、新しい「和モダン」が登場してきています。

では、具体的に、畳の和室にベッドやマットレスを置いて、和風のベッドカバーやお布団を使って、和モダンなインテリアにベッドメイキングするには、どうすれば良いでしょうか・・。

少し見てみたいと思います。

まず最初に、畳の上にマットレスを設置します。

床はフローリングでもかまいません。

もちろん、マットレスと、その下に、通常のボトムフレームを置いて、ベッドを「上・下セット」にしてセッティングしても良いです。すると、少し高さのある空間となります。また、その場合は、脚部の下の、床や畳が傷つかない様、何か敷く等して、少し気を付けましょう。

マットレスを直接ベタ置きする場合は、マットレスと畳や床の間に埃が少したまりやすくなりますので、普段、なるべく、こまめにお掃除しましょう。

最初に、マットレスの上に「ベッドパッド」を敷きます。

マットレスの四隅に、ベッドパッドのゴムを掛けて、ずれない様に固定します。

その上から、シーツで覆います。

シーツは、フラットな「メイキングシーツ」でも、箱型の「ボックスシーツ」でも構いません。

きっちり綺麗にベッドメイクできるのは、フラットな「メイキングシーツ」の方ですので、実際のホテル旅館では、フラットな「メイキングシーツ」が一般的に使われますが、家庭では、使い勝手の面からも、箱型になった「ボックスシーツ」の方が人気があります。

次に、身体の上にくる「掛け布団」と「ベッドカバー」です。

「掛け布団」「ベッドカバー」としては、ホテル・旅館では、「デュベ」というスタイルが主流で、ベッドカバー、且つ、お布団というアイテムですが、この「デュベ」でベッドメイクすれば、まさに、ベッドが、和モダンな、高級ホテル旅館のスタイルとなります。

さらに、その上に、帯状の「ベッドスロー(ライナー)」を掛けたスタイル、この「デュベ」+「ベッドスロー」が、客室のコンセプトを表現する、和モダンベッドメイキングの真骨頂といえます。

頭元には、ホテルフェザーピローやホテルフェザーパイマーピロー、そして円柱クッションなど、さまざまなコーディネート方法があります。

今後、日本ならではの、この和モダンな客室のスタイルが、世の中の動きにつれて、どのように進化をとげてゆくのか、注目されるところです。

みなさんも、ぜひ、和モダンなインテリアにトライしてみてください。

最後までご覧いただき、有難うございました。

和モダンとは? 和風のマットレスやベッドカバーで高級ホテル旅館みたいなインテリアにする方法