ホテルの枕(まくら)のコーディネート方法は、どうすればベスト?

ホテルの枕とは?

枕は、インテリアのアイテムの中でも、最も種類が多く、嗜好も分かれ、合う合わないの個人差が大きいアイテムのひとつです。

ホテルや旅館というのは、不特定多数の人が宿泊し、枕も利用されます。この個人個人の合う合わないの差を少しでも埋めるため、ホテル旅館には、寝心地の最大公約数として、オーソドックスな枕が何種類か用意されています。

ホテルの枕は、皆さんの合う合わないという尺度を試すには、最も適しています。

最近、自宅の寝室を、ホテルみたいにコーディネートしたいというお客様が増えています。

これは、単に見掛けだけでなく、仕様や寝心地など、名実ともに一流ホテルであることが理想です。

本日は、ホテルの枕のコーディネート方法を、みてみたいと思います。

まず、ホテル旅館の枕には、どんな種類があるかを、簡単に見てみましょう。

ホテルで一般的な大きさの枕、これは、通称、”よんさんろくさん”等といい、サイズが「430mm x 630mm」の枕です。

この「430mm x 630mm」の枕には、「ホテルフェザーピロー」という、全面がフェザー仕様の枕と、「ホテルフェザーパイマーピロー」という、片面がフェザーで、もう片面が少し硬めになった枕、の二種類があります。

そして、この二種類の枕をセットにしたのが「ホテルペアピロー」です。

また、この「430mm x 630mm」の枕の内、「ホテルフェザーピロー」を、少し大きくしたのが、「ホテルフェザーピロー(中サイズ)・500mm x 700mm」です。

そして、さらに大きなサイズが「600mm x 900mm」という、大きなサイズの「ホテルピロー(大サイズ)」です。

これはもう、枕というよりも、むしろ、クッションとか背もたれ程度の大きさとボリューム感のあるピローです。

ちなみに、これら三種類の大きさの枕を並べてみると、こんな感じになります↓↓

それでは、主な三種類の大きさの枕を使った、実際のホテル客室のコーディネート事例をいくつか見てみましょう。

基本的に、枕は、一人一個、というのが一般的なイメージです。最もオーソドックスな、「430mm x 630mm」の枕(ホテルフェザーピロー)を、ツインルームの二台のベッドに、それぞれ一個ずつセットすると、上の様なイメージになります。

でも、ホテル客室では、枕は、一人一個とは限りません。これは、ひとつのベッドに枕を4個ずつ並べた事例です。いわば、ホテルペアピローが2セットずつですね。

キングサイズやクイーンサイズなど、大きなベッドが x 1台のみの「ダブルルーム」の場合も、枕が一人一個の場合は、こんな感じになります。

でも、一人二個ずつにした場合は、このように、一台のベッドの上に、枕が x 4個並ぶこととなります。ペアピロー x 2セットですね。

枕の置き方には色々とあります。ベッドの横幅が広い場合、このように、ペアピローを、少し距離を離して置いたり・・・

4個の枕を少しずらしてコーディネートしたり・・・

敢えて、枕を x 5個にしたり・・・

枕を x 6個にして、手前にクッションを置いたり・・・

枕の前に置くクッションの形状、大きさ、お色柄は、千差万別です。

枕の前に置くビビッドなカラーの四角クッションは、ベッドのコーディネートのアクセントアイテムになります。

枕の前に、「ベッドスロー」と色を合わせた「円柱クッション」をセットする場合もあります。

「円柱クッション」は、「ボルスター」ともいい、「ベッドスロー」や「円柱クッション」については、また別のページでも紹介していますので、ご参考にして下さい。

前後に並べる枕は、同じ大きさのものとは限りません。

敢えて、大きさの異なる枕を、前後に配置したり、置き方を変えてみたり・・・。

また、枕の置き方として、枕を立てる様にしてセットする事例も多いのですが、中には、平置きする場合も多々あります。

複数の枕をセットする場合も、前記の様に、前後に並列する方法もあれば、このように、上下に重ねて、二段にして、上に積む場合もあります。

枕の並べ方、コーディネート方法は、まさに色々です。

また、ホテルにチェックインして、客室に入ると、複数の枕がこちらを向いている場合もあります。

これは、あたかも、枕に「いらっしゃいませ(WELCOM)!!」と言われている様ですね。

いかがでしたか・・?? 一口に、枕のコーディネートといっても、その大きさやコーディネート方法などは、まさに千差万別です。

各ホテルにとっては、枕の大きさやコーディネート方法を、他のホテルと変えることによって、独自性を出したり、客室のコンセプトを表現したりと、他のインテリアのアイテムと比較して、比較的に簡単にコーディネートを変えられる「枕」は、各施設のオリジナリティを出す手段としても、有効に使われています。

皆さんも、ぜひ、枕のコーディネートを変えることで、自宅の寝室全体のインテリアや、ベッドの表情を演出してみて下さい。

最後までお読み頂き、有難うございました。

ホテルの枕(まくら)のコーディネート方法は、一流ホテルのインテリア事例を見本に