ホテル業界ニュース20181006

■帝国ホテル(都内千代田区)では「英国フェア ~ A Taste of Britain ~」を開催している。
本館17階の「インペリアルラウンジ アクア」では、駐日英国大使館のエグゼクティブシェフ、フレデリック・ウォルター氏の監修による「英国アフタヌーンティー」を提供。アミューズ、スープ、ココット、サンドイッチ、スコーン、デザートなど、英国産の食材を多く取り入れたメニューとなっている。ほかに英国のスティルトンチーズを使った「スティルトンチーズバーガー」や「フィッシュ&チップス」など、「駐日英国大使館レシピ」の料理も用意する
本館1階のホテルショップ「ガルガンチュワ」では、今年5月のロイヤルウェディングで提供されたケーキを英国大使館監修の下で再現した「レモンエルダーフラワーケーキ」、「ルバーブクランブル」などのスイーツや、ドーバー海峡で取れる舌平目を使った「ドーバーソールのチェスターフィールド」などの総菜、パンなどを販売。10月31日まで。

大阪マリオット都ホテル(大阪市阿倍野区)では、「あべのハルカス」との連携企画として、「ABENO HARUKAS SKY JOG」(あべのハルカス スカイジョグ)を実施する。
同ホテルの宿泊者を対象に、「ハルカス300(展望台)」の営業開始前の時間を利用し、60階(天上回廊)でジョギングを楽しんでもらうという企画。ジョギングコースは、ハルカス300(展望台) 60階(天上回廊)で1周約140m、全面ガラス張りの窓から大阪一円の美しい景色を楽しめる。爽快で開放的な空間でのジョギングで、心身ともにリフレッシュしてほしいとしている。体育の日である10月8日から12月31日までの期間限定。

プリンスホテルは、全国のプリンスホテルを対象に「芸術の秋」「紅葉の秋」「食欲の秋」「秋の夜長」の4つの秋を体験する宿泊プランを発売している。
「芸術の秋」は、箱根仙石原プリンスホテルが「仙石原アート日和~星の王子さまの煌き~」を提供。星の王子さまミュージアムの鑑賞と、作品からインスピレーションを得たオリジナルディナー「アートフレンチ」が楽しめる。
「紅葉の秋」は、北海道・富良野にある富良野ロープウェイからの紅葉と、旬の食材を味わう「秋プリ 富良野の紅葉!~旬のグルメで秋三昧!」を新富良野プリンスホテルで体験できる。
「食欲の秋」では、グランドプリンスホテル京都が「五感で感じる京の秋」と題して「老舗で和菓子作り体験付き宿泊プラン」を提供。
「秋の夜長」では、品川プリンスホテルで真夜中にサーロインステーキとスパークリングワインが楽しめる「真夜中のステーキを召しあがれ」を提供している。

■コートヤード・バイ・マリオット白馬(長野県北安曇郡)が12月に開業する。
森トラストグループが同村で運営する「ラフォーレ倶楽部」を改修してオープンするもので、新ブランドでの展開にあわせて温泉つきの客室27室を増築し、全部で72室とする。スキーロッカーなども備える。
森トラストはグループで外国人に人気のある軽井沢町でも「軽井沢マリオットホテル」を運営している。外国人にも知名度の高いマリオットのブランドを掲げ、スキーや山岳観光で訪日客に人気のある白馬村で存在感を高める。

BEB軽井沢(長野県北佐久郡)が来年2月5日に開業する。
星野リゾートが若者向けの新ホテルとしてオープンさせるもので、友人宅に泊まるような気軽さが特徴で、素泊まりの料金は1人1泊1万円未満に抑える。軽井沢は高級な宿泊施設が多いが、低料金路線を打ち出し、若者の旅行需要を開拓することで将来のファン獲得につなげる狙いもある。
新ホテルは、ホテル「星のや」や商業施設「ハルニレテラス」など、同社が運営する施設が集まる軽井沢星野エリアの自社所有地に新設。客室は畳敷きで1室約20~30平方m。3人用を40室、2人用を33室設ける。料金は2人部屋で1人1泊9,000円~だが、35歳以下は8,000円~で泊まれる。1万円未満で泊まれる低料金に抑えることで、20~30代の若者を取り込む狙い。
「学生時代によく訪れた友人のアパート」をイメージし、朝食の時間にも制限がなく、いつでも食事を用意できるという。
屋外ウッドデッキをラウンジが囲む「TAMARIBA」では、飲食ができ、寝そべるなど自由にくつろげる。クラフトビールやパンなどを販売するカフェもある。ホテルの宿泊者は近くにある同社運営の「星野温泉トンボの湯」を無料で利用できる。

ザ エディスターホテル京都二条(京都市中京区)が開業した。
ビジネス・観光双方に対応した宿泊特化型ホテルで、「エディスター(HEDISTAR)」という名称は、Hospitality(おもてなし、厚遇)、Entity(独自性)、Dearly(心から)、International(国際的な)の各頭文字をとった造語と、Star(星、宝石、立役者)とを掛け合わせた造語。
同ホテルは、2015年11月に誕生した「ザ エディスターホテル成田」に続く2店舗目となる。
客室は、シングル58室・ツイン26室・ユニバーサルルーム1室の全85室。全室禁煙とし、加湿機能付き空気清浄機を全室に設置した。朝食には、京都の伝統的な惣菜「おばんざい」と旬菜の炊き込みご飯を詰めた弁当を7時~10時に提供する。

ホテルグレイスリー浅草(都内台東区)がオープンした。
展開する宿泊主体型ホテルの「WHGホテルズ」として36ヵ所目、「ホテルグレイスリー」ブランドとしては、今年8月に開業した「ホテルグレイスリーソウル」に続き、9ヵ所目となる。
客室には、下町である浅草らしさが感じられる「和」をモチーフにしたアートや色使いを随所にちりばめ、水周りは好評をいただいている「独立型バスルーム」を導入、無料Wi-Fi、高品質なアメニティ類など、快適に泊まれる環境を提供する。また、国内のWHGホテルズとしては初めて全室禁煙とし1階ロビーの喫煙ブースで分煙化を推進する。
フロントではコンシェルジュサービスが観光情報を案内するなど旅をサポート。レストランでの朝食は、手作りの洋食を中心にしたブッフェ料理やライブキッチンでシェフおすすめの出来たて料理を日替わりで提供。
近年増加する東南アジアからのお客様に向け、同社が今年7月、同じく浅草エリアに開業したハラール和食レストラン「和食 折紙 浅草」の案内により、訪日ムスリム旅行者にも安心して和食を楽しんでもらえる様に対応する。

ダイワロイネットホテル東京有明(都内江東区)が開業した。
17階建てで総客室数は368。宿泊者の内、訪日外国人が半分を占めると想定し、非常時は日英中韓という4カ国語による案内放送を流す。北海道地震や台風21号で指摘された外国人への情報不足対策にも力を注ぐ。外国人対策の一環として、中国で採用したスタッフを配置。また同社が多様性に富んだ従業員の採用に力を入れている点を生かし近隣のダイワロイネットホテルと連携。母国語と英語で宿泊客の要望に応えられるよう台湾、ミャンマー、モンゴル、ネパールのスタッフを必要に応じて東京有明で働くシフトを組み、きめ細かなサービスを提供するという。

映画「ジェノサイド・ホテル」が10月13日より公開される。
インド・ムンバイで2008年に実際に起きた、甚大な被害と多数の死傷者を出したテロ事件を元に描いた映画。特に被害の大きかった最高級ホテル「タージマハル・ホテル」での4日間に焦点を当て、被害にあった人々の恐怖と絶望を描く。監督は本作が長編デビューとなる新鋭リアム・ワーシントン。冒頭の美しい映像美から一転、観客を極限の緊張感へと誘うその手腕は高く評価されバイロンベイ国際映画祭作品賞などを受賞した。

■中国最大のeコマースサイト、Alibaba(アリババ)は、マリオットと提携し、「ウェスティン海南島三亜」でスマートホテルの実験をスタートさせた。
給仕ロボット「Space Egg」は、アルミ製ボディーでSFっぽい卵型のデザイン。客室にはスマートスピーカー「Tモール・ジーニー」が備えつけられており、ルームサービスとして欲しいものを話しかけると、頼んだ物がSpace Eggで運ばれてくるという。ホテル側は、手をかざし、収納場所を開け、注文の品がすべて詰め込まれると、客室へと自動で移動する。「Space Egg」にはWi-Fi接続で、エレベーターも操作する。顔認証システムも搭載されていて、宿泊客を判別。もしエレベーターに乗り合わせたら挨拶もしてくれるという。
高さ約90cmのロボットにはカメラやレーザーが内蔵され、障害物を自動で避けるようになっている。速度は秒速1mで館内を移動。客室に到着したら、室内のスピーカーがそれを知らせてくれる。
開発したのは、アリババが持つ研究所「Alibaba AI Labs」。人間の仕事を奪うものではなく、アシストするという役割で作られた。現在はスイートルーム限定だが、実験を繰り返しながら館内の全客室にも配備し、将来的には中国内のホテル10万室に配備しようと計画する。また、ホテルで成功すれば、今後、病院やレストラン業界などにもPRを目論む。
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